アッパーアーム交換で最高の結果に大満足!がんばってよかったぁ(泣)

だいぶ前から“ギ・ギィ(冬)”とかギャップを拾ったとき“ゴトゴト・・・・”という異音があり今までさまざま試行錯誤を重ねてきた結果異音の原因が

アッパーアームのブッシュ

という結論に至っていたが何しろアッパーアームの交換にはブレーキの配管を一旦撤去する必要があるので二の足を踏んでいたが

最近更に“乗り心地”までもが悪くなってきたので思い切って交換することにした。

“栓”が必要だった

作業全体の流れは

  • 現状確認(車の高さなど)
  • トーションバー緩め
  • ブレーキ配管とABS配線を外す
  • ボールジョイント切り離し(14mmボルト3本)
  • ショックアブソーバーユニット取り外し(17mmボルト5本)
  • アッパーアーム交換(仮留め)
  • トーションバー挿入後アッパーアーム本締め
  • ショックアブソーバーユニット復旧
  • アッパーアームボールジョイント接合
  • ブレーキとABS配線復旧
  • トーションバー締め上げ
  • ブレーキ配管エア抜き

ジャッキアップしてタイヤを外し安全のため外したタイヤを安全のために車の下に入れて最初にトーションバーを緩めました。

その後ブレーキの金属ホースを緩めて外しましたが金属ホースからブレーキフルードがポタポタ滴り落ちるので爪楊枝にテープを巻いた物で栓をしました。

その後バイスプライヤーを使いUクリップを外しコイルスプリングで養生されてるホースを17mmのスパナで回して外すのですがこの時、片方をモンキーかスパナで押えながら“共回りしないようにした方がいいと思います。

アッパーアームから出ているブレーキホースのステーには“共回り防止”のための小さな折曲げがありますが不十分で力一杯回そうとしたら供回りしてしまいました。

で、このコイルスプリング付きのブレーキホースを外すともう一個のUクリップが外しやすくなります。私は大きなマイナスドライバーで突っつき落としました。

22mmナットと座金を指先でしっかりキープできるか

次にアッパーアームボールジョイントとの切り離しです。今回ボールジョイントはそのまま使用するので先に14mmのボルトを取り去ります。

この14mmのボルト、もし今まで一度も外したことがないのであればかなり慎重に行わないと・・・・・・折れます。

メガネレンチをハメて軽くハンマーで叩きながら、もしかしたらラスペネなどの湿潤剤を数日前から吹いておいた方がいいかもしれませんね。

アッパーアームとボールジョイントを切り離したらショックアブソーバーユニットをとりはずします

次はアッパーアームを固定している2本のボルトを外すんですが

アッパーアームを固定している22mmのボルトは残念ながら共締めです!

助手席側は下から手を入れて、運転席側は下から手が入らなかったのでトーションバー側から手やメガネレンチを入れてナットと座金の着脱を行いました。

作業前に考えていたほどエンジンルーム側に隙間は無く最初は「・・・・・ヤバイ!・・・・・撤退か?(悲)」とも思いましたがワリと手の大きい私でも何とかなったので・・・・・何とかなるでしょう(苦笑)

でもここが一つ目の関門かなぁ。ちなみにココで一個注意があって

 22mmのボルトはトーションバーを挿入してから本締め!

ブレーキの配管は外す時は上から順番に外してきたので復旧は下から順番に組みつけていきます。

で、ブレーキの配管とABSの配線の復旧が終わったらトーションバーを復旧するんですがこの時

トーションバーが入りませんでした!

アレコレ思案しながら何とかトーションバーをアッパーアームに挿入しようと試みるんですがなかなか・・・・入らない・・・・・

困り果てたところで試しに一度アッパーアームの22mmのボルトを一旦緩めて再度トーションバーの挿入を試みたところあっけないほど簡単に入ってしまった!

本当にチョッとした、微妙なところなんだと思うんですがとにかく入らないものは入りませんのでトーションバーを挿入してからアッパーアームの22mmのボルトを本締めすることをオススメします。

ちなみにトーションバーを挿入する際はトーションバーの張力を調整するボルトにナットがちゃんと噛むくらいのところで挿入しないと後で泣きを見ます(体験済み)

運転席側は10mm高い

“現状確認”の時から気になっていたのですがなぜか助手席側が地面からドアミラーまで1275mmに対して運転席側が1285mm。10mm運転席側が高いんですね。

トーションバーを調整後たまたま同じようなデータになったので試しにクルマに乗り込んで窓からスケールを垂らして測定してみると・・・・・

助手席側と同じ値になりました!

そうですか・・・・・ちゃんと考えて作ってあるんですねぇ。

エア抜き作業は専用の道具で行いましょうネ

正直一番自信の無い作業でした。今回他車の“パンク修理キット”に同梱されている透明なホースと、近い将来スペースギアの燃料フィルター付近に取り付けようと思っていた“逆流防止弁を使ってエア抜きを行ってみました。

作業は

  • エア抜きバルブのキャップを取り逆流防止弁付き透明ホースを差し込む
  • バルブを緩める
  • ブレーキペダルを押し込みつっかえ棒をかう
  • エア抜きバルブを閉じる
  • ブレーキペダルのつっかえ棒を取る
  • エア抜きバルブを緩める
  • ブレーキを押し込みつっかえ棒

の繰り返しです。この作業を繰り返しているうちに透明のホース内に気泡が確認されなくなればOK!なんですが・・・・・私は間違いを犯していました。それは

用意したホースが太かった

専用のモノを使えばいいものを、手元にあるもので代用しようとしたことが間違いでした。いくら作業を重ねてもホースから気泡がいつまでも無くならない。

原因は恐らくつっかえ棒とホース・・・・

最初はシート下のプラスティック部分かレール部分につっかえ棒をかいたかったんですが適当な長さの棒が無いのでこれまた手元にあった伸縮可能なクローゼットなどで使う棒を使ってシートの背もたれにかいました。が、

シートだと棒をかった時に少しペダルが戻ります。

この時にエア抜きバルブとホースの間から空気が少し吸い込まれていたようです。まぁでも逆に言うとホースが緩くてもブレーキペダルが戻らないようなつっかえ棒だったら、または多少ペダルが戻って配管内が負圧になっても空気が入り込まなければいいんでしょうけど・・・・

まぁそれでも何とかやり切りましたよ。

作業を終えて

作業時間は・・・・・丸一日です。

丸々一日かかりました(疲)最初アッパーアームの着脱までは作業開始から2時間も経過していなくて「なんかいいペースだなぁ」なんて鼻歌交じりで作業をしていたんです。

その作業が停滞したのは

  • トーションバーが入らなかった
  • トーションバーを入れたがナットが引っかからなくて入れ直し
  • ブレーキのエア抜き作業

でした。これらの失敗を防ぐには

  • 交換したアッパーアームを本締めする前にトーションバーを入れる
  • 適切な道具でエア抜き

そうすれば私のようなド素人でも片側3時間もかからない程度で終了できた作業だったのではないか?と思います。

交換後のインプレは?幸せになれました

最高です。全くの予想外にも乗り心地がもの凄く改善されました!このクルマを購入した頃を思い出しました!

最近は乗り心地も悪く道路の凸凹や荒れた路面を無意識のうちに避けながら運転していましたが今ではわざわざ荒れている部分やマンホールを乗り越えています(笑)

もっと早くやっていればよかった・・・・・

外した助手席側アッパーアームは手では動かないほどに劣化していて運転席側は逆に動きすぎるほどにスカスカ動きます。

どちらも到底いい状態とは言えない・・・・

くどいようですが本当に乗り心地が改善されたんですよねぇ・・・・・イヤまいったッ!

で“ゴトッ!”っていう異音なんですが、実は改善さてません(残念)しかしサスペンションの動きが良くなったせいか?発生頻度が格段に減りました。

こうなるといよいよ異音の原因要素が狭められてきた感じです。異音の原因は・・・・・・おそらく“ステアリングギアボックスのブッシュ”か?

これまた予想外にも

エア抜きで苦労したおかげか?ブレーキの“効き&タッチ”が向上しました。

私のスペースギアは現在“18年落ち”

その間実は“ブレーキフルードの交換”ってやったこと無いんですね。それが今回ヘタなエア抜き作業のおかげでリザーブタンクとフロント配管内のフルードは新品のフルードになったわけです。

フルードが新しいだけでこんなに違うのか・・・・・驚きです。こんなに違うなら後日リアのエア抜き作業を行うことにします。

ちなみに今回作業前に用意したブレーキフルードは500ml。しかしヘタ作業のおかげで足りなくなり1ℓ缶を買ってきましたが既に2/3が無くなっています。

最初から1ℓ缶買っておけばよかった。

今回の作業で欲しかったモノ

まぁ一番欲しかったのはやっぱりエア抜きツールですかね。

やっぱりブレーキですからね。間違いの無い作業を行いたいですから。私はカル~く考えてその辺のものを使ってしまいましたが最初からイイモノを使えば作業をサッサと終わらせることができます。

あと欠かせないのがフレアナットレンチ!

これがないとブレーキ整備はできません。ちなみにコレを買うなら8×10がオススメ。

なぜなら配管は10mmエア抜きバルブは8mmだからコレ1本で両方対応できます。

あとは17mmのロングソケットかなぁ。トーションバー締め上げる時にコレあるともの凄くラクです。締め上げる時トーションバーのフックがちょうどいい感じでボルトナットが食いつくトコでスタートすると

このロングソケットの範疇で締め上げが完了します。

僕のクルマ、助手席側はこのロングソケットで緩めることができましたがなぜか運転席側はかなり上まで締め上げてあって苦労しました。

それにしても途中からはラクに機械で回せるので持っていない人は用意した方が全然ラクかも。

まぁ大変でしたがやり切りました。ブレーキのラインがからんでいるので他の人にはお勧めできません。でもどうしても我慢できない方はやってみてください。やるだけですので

やればきっと幸せになれます