同じクルマに長く乗るためには“高価なオイル”が必要だと思っていますか?僕は決してそんなことはないと思っています。
永く同じ車に乗っていると
その日その日のクルマのコンディションにどうしても気が付いてしまいます。
月日が流れ走行距離が伸びるほどに「このクルマにいつまで乗り続けることができるのかな」って思う時があります。
ボディーや下周りが錆で腐らない限り劣化した部分は部品交換で済みますが“エンジン”はひとたび劣化すると、落ちたコンディションを回復させるには“オーバーホール”か“載せ替え”しかありません。
エンジンは始動させる毎に劣化しています。何をどうしても現状よりも劣化こそすれ回復などするはずもありません。ですからエンジンを延命させるために必要なのは
いかに消耗を防ぐか
にかかっていると思います。では
最もエンジンを消耗させるのは何か?
“高回転”でも“高負荷”でもなく、それは・・・・・
“ノッキング”
なんですねぇ。日本語で言うと“異常燃焼”って言うんですが、コレが燃焼室内のピストン表面やシリンダー内、バルブのステムシール、インジェクター、クランクやコンロッドなどを汚したり劣化させたり破壊したりします。
燃料が正常なタイミングで爆発してくれればイイんですがエンジンの構造から行くと
かなり極端な例ですがこのようになります。ノッキング音っていうのは“そのようになりそうだよぉ~”っていうシグナルだと思って間違いありません。
要は冒頭でお話しした通り“正常な燃焼ができていない証拠”がノッキング音なんです。
なぜ爆発のタイミングがずれる?
噴射ポンプの着脱を行ったわけでもなく毎日普通に乗っているのになぜ異常燃焼が起きるようになるのでしょうか。
経年劣化による爆発する時の環境の変化という理由が大きいと思います。
- ピストンリングやステムシールの消耗による圧縮圧の低下
- すすなどの付着による燃焼室容積の変化
- インジェクターの消耗による霧化不良
たぶんこんなところではないでしょうか。
しかし私の車の場合ノッキング音が出るタイミングは
- 真冬の寒冷時のエンジンスタート直後
- オイルが汚れてきた頃の加速時
真冬のエンジンスタートはエンジンがかかった直後だけ“ガガガガガ・・・っとノッキング音が聞こえてスグに収まります。オイルパンに落ちてしまっているオイルをポンプが素早く吸ってエンジン内を潤滑するのでスグにノッキング音が収まるのでしょう。
寒冷時のエンジンスタートにしろ加速時のノッキング音にしろオイルによって改善されるということは、物理的に消耗している部分の性能不足をオイルが補填している!という事のように感じます。
ならばオイルの性能が劣化する頃にオイル交換を行うことが最もエンジンを延命させる唯一の方法なのかもしれません。
オイル交換のタイミングはどうすればいい?
4M40ディーゼルエンジンのオイル交換のタイミングは一般に5000km毎、シビアコンディションで3000km毎となっています。
クルマが新しかった頃はどんなオイルを使っても5000km程度もってましたが年を追うごとに持たなくなってきていると思います。つまりいつまでも5000km毎ではいけないんじゃないか?っと思うわけです。
実際今まで色んなオイルを使ったことがありますが多少の差はあっても大きな違いを感じませんでした。高価なオイルを使えばオイル交換のタイミングは多少伸びますが安物オイルでも交換直後のインプレはすこぶるいいんですね。
だったら安物オイルで短距離のうちに交換した方がコストを抑えながらエンジンを延命できるんじゃないか?
っと思うわけです。実際24万~25万km辺りからはノッキング音が聞こえてくる2000~3000km程度の走行距離で安いマルチグレードのオイルでオイル交換していますが30万キロ近い現在でもエンジンの調子はすこぶるいいです。
50万キロ以上乗る人もいる
知人でCXR20エスティマを4台ほど乗り継いでいる方がいますがその全ての車両を50万キロ以上走行しています。
彼曰くエンジンを長持ちさせるコツは“2000km毎のオイル交換”だそうです。彼の場合はマルチグレードどころか建設機械などで使う“シングルグレード”のオイルをエスティマに投入するらしいのですが「全く不足は無い」と言ってます。
実際その走行距離が無問題であることを示しているといえますが全く凄いことだなぁと思うわけです。
で、彼に「なぜCXRエスティマなのか?」と聞くと「壊れない上に安いから」という返事が返ってきました。実際はエンジンとフロントにある補機類をつなぐプロペラシャフトのジョイント部は必ず壊れるそうですがそれ以外の箇所は故障知らずなのだとか。
しかも15万キロほど走行したCXRエスティマなら格安で購入できます。その後35万キロ乗れるわけですからこの人にとっては非常に“おいしいクルマ”ということになるのでしょう。
いずれにしても4台とも50万キロ超!というのは凄い!
オイルをドラムで買う
“アリ”だと思いますねぇ。スペースギアの場合一回の交換量が大体6.5ℓですから普通のペール缶だと約3回分。ドラム缶だと約30回分!
年間20000km走行する私がもし2000km毎にオイル交換しても3年分はたっぷりあります。ドラム一本約35000円とすると1年間のオイル代は
¥11,600(オイル交換10回分)
この金額で1年通して絶好調であり続けながらエンジンの延命も図れるとしたら・・・魅力的ですよね?
しかもマルチグレードですから除雪機械や農業機械、建設機械などあらゆるディーゼルエンジンに使えます。
「開栓したドラムのオイルが何年も持つのか?」っという疑問を持たれる方もいるようですがドラム缶の中にあるオイルは酸化もなかなか進まず、まず5年は大丈夫だそうです。
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廃油はどうする
廃油の処理に困りそうな気がしますが実際はそれほど困りません。廃油は“オイル交換を行っている業者であればどこでも”引き受けてくれると思います。
なぜなら“廃油を集めている業者”の存在です。
どんな業者かと言うと
- 動物の死骸を煮詰めて“石鹸”などを作る油脂類製造業者(ボイラーの燃料として使う)
- 廃油を精製して“精製燃料”を販売する業者
などですね。これら業者はオイル交換サービスを行っているあらゆる業者の下をタンクローリーで回ります。つまり廃油回収業者による廃油の争奪戦!になっている状況なんです。
廃油回収業者は廃油を買い取っています(税金の関係だと思いますが)ですから私たちが廃油を持ち込むことを嫌がる業者はあまりいないかと思います。
もし“有償で引き受けます”という業者がいたらそこは止めておきましょう。無償で然るべきだと思いますので。
こういうの必要ですよ
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