今回サーモスタットを交換しながら「あぁもっと早くに交換しとけばよかった・・・・そういえばだいぶ前から水温がおかしい時あったよなぁ」って思いました。
水温計の針が妙に高い時あったし
逆に「今日はなかなか水温上がらないなぁ」って思った日はもっとあった。
たぶんサーモスタットの異常はだいぶ前から散発的に起きていたと思う。
ていうか水温異常はサーモスタットが原因ではなかった可能性が高い!
そこで今回の記事は自分の体験をふまえて、サーモスタットは異常が起きる前に早めに交換した方がいいですよということをお伝えするための内容にしました。
時々水温おかしかった
今回サーモスタットが故障しているにもかかわらず助かったのは、たまたま開放で固着したということ。
交換を急ぐ必要も無くのんびり作業できましたが、これがもし真冬に閉鎖で固着してたら・・・
いつも開放で固着するとは限らないのも、サーモスタットの怖いところなんですよね。
※実際はサーモスタットの異常ではないので当然といえば当然なのですが
サーフの時は酷かったッ!
昔ハイラックスサーフに乗ってた時期がありましたが、サーフとサヨナラする原因もサーモスタットでした。
真冬に妻や幼い子供と他県の山奥で急に水温が上がり出したので
「とにかく携帯電話の使えるところへ・・・」(昔山間部では携帯の通じない地域が多かった)
っと思いながら土地勘の全く無いところを走っていましたが結局山中でエンジンはオーバーヒートして停車・・・
歩いて見つけた温泉宿からJAFに連絡した後、エンジンのかからない寒い車中にいられないのでその温泉宿に避難させてもらい、2時間近く経ってから修理工場の人が来てくれたが、最寄りの駅までは送るけど自宅まではチョッと・・・
っということで、幼い子供をおんぶして必要な荷物を両手に持って電車で帰ってきた・・・っという今思い出しても残念な思い出があります。
誰にでも起こり得る
今回スペースギアの場合は走行距離31万キロで水温異常に気が付きましがもっと前からあったような気がしますし、あの時のサーフは14万キロくらいだった。
だからサーモスタットって10万キロ越えのクルマはサーモスタットがいつイカれてもおかしくないんじゃないでしょうか。
あの当時、タイミングベルト車は10万キロでタイミングベルトを交換する時に
- サーモスタット
- ウォーターポンプ
- プーリー
なども一緒に交換した方が良い!ってのは一種“常識”のように言われていました。
現在ではタイミングベルトのエンジンがだいぶ減ったせいか?あまり聞かなくなりましたが、はたしてサーモスタットやウォーターポンプの寿命は飛躍的に伸びたんでしょうか?
きっとそんなことはないと思います。
実際僕はスペースギアが20万キロ代後半の時にプーリーのベアリングも交換していますし、31万キロの今、上記のうち無交換なのはウォーターポンプだけになりました。
水のトラブルは一刻を争う
僕のクルマはたまたま30万キロ以上もちましたがサーモスタットやウォーターポンプはそのクルマが
10万キロ超えの時点で交換すべきかもしれません。っと言うのは、
家もクルマも“水のトラブル”は一刻を争うから!
異音だとか黒煙だとか油漏れなどはスグに対処しなくてもとりあえずクルマは走ってくれますが、万が一冷却水の流れがSTOP!または漏れ出すような事態になれば・・・その場で即修理が必要になります。
でもその異常事態に気付くのは、残念ですが恐らく・・・・
出先
・・・ですよね?
どうすればいい?
現状なんともなくても、サーモスタットとウォーターポンプは予備を車載しておくのがイイと思います。大して大きな部品でもありませんし車内に置いておいてもそれほど場所をとりませんしね。
交換も前回の記事で紹介したように意外に簡単です。12mmのショートソケットとラチェットがあれば自分で交換できるかもしれませんよ(サーモスタット交換の記事はこちら)
自分でできなくてもかけつけてくれた修理屋さんに部品を渡せばおそらく最速で修理完了となり私のように悲惨な思いをしなくて済むかもしれません。通常の修理に数日必要とされる理由は大体が“部品待ち”なんですから。
クーラント交換!お忘れなく
僕のスペースギアがサーモスタットにしろウォーターポンプにしろ30万キロ以上もったのは、冷却水を複数回交換しているというコトと無関係では無いと思います。
長い間クーラントを無交換のまま乗られている方のクーラントは本当に汚いですよ。内部に錆も発生して、まるで“ヘドロ”のような状態になっているものです。
でも今回サーモスタットを外した時に漏れ出たクーラントを見る限り僕のクルマのクーラントは非常にキレイだと感じました。
エンジンオイルに関してはマメに交換する人でもクーラントは意外に・・・・
交換していないのではありませんか?
スペースギアもだいぶ古いクルマになってきました。恐らく現存する個体の多くは10万キロ超えでしょう?
ひとたびトラブればそこから動けなくなるのが“水のトラブル”ですからこの際
- サーモスタットの購入&交換
- ウォーターポンプの購入&交換
- クーラント交換
- 予備の車載
などを考えた方がいいかもしれませんね。
水温異常の原因はコレだったのか!
今回交換したサーモスタットをよく見てみると・・・
閉じてる?
てっきり開きっぱなしだとばかり思っていましたが外したサーモスタットはちゃんと閉じていました。
「じゃぁ何でオーバークールだったんだろう・・・」
っと思いながらよく見ると・・・んッ!?何だ?これは・・・
開閉する弁に何か黒いものがはさまっています。これは・・・どうやら本来この弁には黒いゴム製のようなゴムパッキンがあったのでしょう。
それが硬化して割れ、大部分が無くなっているようでした。しかしわずかに残っているので弁が完全に閉じることができずに水が多少動いていた・・・
っということ?そこで、バーナーを使ってサーモスタットを暖めてみました。すると・・・
ちゃんと弁が開きました
その後放置すると・・・・
閉じます
う~ん・・・結局今回はサーモスタットの“動作”ではなく“劣化したパッキン”のせいで弁の動きが悪くなったり密栓できなくて水が多少循環するためにオーバークールになっていた・・・っという可能性が高そうです。
いずれにせよサーモスタットという部品が“寿命”であることに何ら変わりは無く、むしろ破損した古いゴムパッキンが冷却系統に残存しているワケですから今後、これらが何か悪さをする可能性も考えられるので、やはりもっと早いタイミングでサーモスタットを交換すべきだったと感じました。
有無も言わずに交換!
サーモスタットは機能的に不具合がなくても構成されている素材(ゴムなど)が機能の寿命に追いついていません。
ですから今異常が無くても交換暦がないのであれば、この際交換されてはどうでしょうか。
スペースギアのサーモスタットは奇跡的なほどに簡単ですし部品も安いです。
スペースギアなんてどんなに高年式でももう10年以上落ちるクルマ。20年以上の固体も多いでしょう。
これからも乗り続けたいのであれば、もう無条件に交換した方がいい部品ではないかと思います。