うるさいデリカスペースギアに燃料添加剤やオイル添加剤使っても「なかなか静かにならないなぁ~」って思っているならやってみる価値あるかも。
ディーゼルノイズ(キュラキュラ音)がうるさかった
元々アイドリング時の“キュラキュラ音”がうるさかった
ファンベルトを交換してもワリと早い時期に減って細くなって・・・・ファンベルトの消耗が早いような気がして
もしや?
っと思い2度目のファンベルト交換の時にプーリーに触ってみたら・・・・・・
動かない!?
ヒェ~・・・そこで急遽コンプレッサーベルトのテンションプーリーのベアリングを交換し、ファンベルト3本とも交換してみたら・・・
急にエンジンが静かになりました!(嬉)(その時の記事はこちら)
うるさいアイドリングにすっかり慣れ親しんでしまってこのエンジンがこんなに静かなエンジンだったなんて・・・・
知らなかったです
基本的に静かなエンジン
4M40が開発された当時は”飛躍的に黒煙が少なく静かなエンジン”になる
予定
だったそうです。前期型4M40の有様からはにわかに信じられませんが(笑)
でも走行中はアイドリングの時からは想像できないくらいエンジン音は”静か”です
問題はアイドリング時なんですね。
オイル添加剤だけでは無理がある
誰しも”お手軽にエンジンが静かになればなぁ~”っていう思いをこめて色んなオイル添加剤を使ってみるわけですが
その効果ってどうなんでしょうね
「静かになった!」って思っている人も多いと思いますがその添加剤ってたぶんオイル交換の時、新油と一緒に添加しているんですよね?
僕は以前添加剤の性能に疑問を感じて添加剤を使わずに、しかも安物のマルチグレード(10W-30)オイルだけでオイル交換をしてみました。すると
添加剤入りの交換前オイルよりも安物オイルの新油のみの方がやっぱり静かでいい音するんですよ!
エンジン音がうるさくなってきた時に添加してみたらどうか?
っと考えてオイル交換前に添加剤を投入したこともありました。が、投入の仕方が悪いせいもあるかもしれませんが
僕は劇的な変化を感じませんでした
結局「静かになった!」って感じたのは単純に新しいオイルによるものだったのかもしれませんね。
結局うるさいエンジン音の正体とは?
エンジン音、特にディーゼルエンジンのアイドリング時の音は色々な音が含まれています。例えば
- タペットやカムシャフトなどシリンダーヘッドの音
- コンロッドやクランクシャフトなどエンジンブロックからの音
- ノッキング音や燃焼による音(カラコロってやつ)
- エンジン本体又は補機類の回転軸のベアリングの音
- ファンベルトなどの摩擦音
ラジエターグリル付近で耳をそばだててエンジン音をよ~く聞いていると・・・・カラコロ音以外は意外に静かだということがわかります。
オイル添加剤の影響を受けそうなのが1、2、3くらい
しかし1、2は元々それほど大きな音ではない
3はディーゼルの宿命のような音で消えるはずの無い音。
冷静に考えると元々静かな音と消えるはずの無い音ですからオイル添加剤を入れても音色が変わるくらいで物理的にそれほど変化は無いんじゃないの?って・・・
思います
プーリーとファンベルトですよ
今回プーリーのベアリングとファンベルト交換の作業で4、5が改善できた結果、凄くエンジンが
静かになったと感じています
特にプーリーのベアリングは相当前から悪くなっていたようです。交換したベアリングは外見上は何とも無いんですが手で回そうと思っても回らないほどダメになっていました。
こんなものムリヤリ回していたんですからそりゃ異音も出るでしょうしベルトも減りますよね。
以前からのキュラキュラ音の音源はプーリーの“ベアリング”だったんでしょうね。
新品のファンベルトもいいです。ラジエターグリルの辺りで音を聞いてみると
シワシワシワシワ・・・・・
って、まるで高級車のガソリンエンジンのよう
クーラントの交換も効果的!
2年くらい前にクーラントの交換を行いましたが交換後はやっぱりアイドリング音が静かになったと感じたものでした。
クーラントには凍結防止と防錆効果の他”潤滑効果”もあります。この潤滑効果を使ってウォーターポンプをスムーズに動かしているのかもしれません。
しかしクーラントが古くなると凍結防止能力や防錆、潤滑効果とも薄れてしまい、うんと冷え込んだ朝に凍結したり錆が出てクーラントがドロドロになって詰まったりウォーターポンプのベアリングが傷んで交換が必要になったりするのではないでしょうか。
クーラントは4年に一度程度のサイクルで交換した方がいいようです。
今走行距離が31万5千キロ超となりましたがウォーターポンプの交換歴はありませんし変なベアリングの音もしません。
これほど長い間交換せずに異音も無いのは定期的なクーラント交換のおかげかな?っと思っています。
結局”うるさいエンジンを黙らす”方法とは?
- プーリーのベアリング交換
- ファンベルト交換
- クーラント交換
これらを一気にやっつければエンジンは静かになって燃費改善にも効果が期待できる・・・・・と思う。少なくとも
オイル添加剤
のみでは越えられない領域に達することができるのではないでしょうか。
オイル添加剤に関しては使用してもしなくてもいいかな?って思います。
良い物を使おうとすると結構な値段になるし個人的には安いオイルを早いタイミング(2000kmくらい)で交換した方が有益かな?って思います。
燃料&オイル添加剤が有効な時とは
ディーゼルエンジンのアイドリング中の軽いノッキング音の”ガラガラ”は仕組み上しょうがない。
でもあのアイドリングの時のガラガラ音が大きかったり加速中にガガガ音が出るようなら”異常燃焼(ノッキング)”を起こしている可能性があるので対策が必要です。
異常燃焼の原因は主に
- オイル上がり又はオイル下がりによってオイルも一緒に燃えている
- 燃焼室にススが堆積している。
- インジェクターが汚れている
- 経年劣化で正常な圧縮圧を得られていない
1はマフラーから煙が出たりオイルキャッチタンクを付けていればブローバイのオイルが溜まるので、そういう時には”オイル上がりオイル下がり防止剤”のワコーズEPSのようなオイル添加剤が有効です。
2、3は燃料添加剤で改善できるでしょうね。添加後は燃料タンクがカラになるまで給油しません。添加剤入りの燃料で500km~1000kmほど走行すればその後は当分の間添加剤は必要ないと思います。
4もオイル交換時にワコーズのEPSやフォアディーゼルなどをオイルに混ぜてあげるといいでしょうね。シリンダー内部の気密性能がUPしますから。
超重要!4M40後期型は電源チェックが必須!
後期型4M40はエンジン・ミッションとも電子制御化されているせいか電気がが弱いと
- エンジンパワーがイマイチ
- INVECSⅡが上手く働かない
- ブローバイのオイルが増える
- エンジン始動がイマイチ
- 停車中走行中ともエンジン音が増大(ノッキング気味)
などの症状が出ます。後期型4M40の場合エンジン音の増大やノッキング音に対する対応は添加剤の前にバッテリーとターミナルチェックを行った方がいいです。
バッテリーのターミナルをしっかり接続してやるだけで絶好調になったりしますよ。
ノッキング音が大きい場合
バッテリーやターミナル他配線、オルタネーターの電圧チェック、グロープラグやコネクションプレート及び接触部など点検整備してもエンジン始動時やエンジンが完全に暖まっている走行中もノッキング音が大きいようであれば修理工場で点検が必要かもしれません。
クルマのECU(エンジンコンピューター)には不具合の記録が残っていて修理工場にはそれを読み出す機械があります。センサー類の不具合などがわかる場合があります。
まとめ
エンジンを静かにしたいなら
- プーリーのベアリング交換
- ファンベルト交換
- クーラント交換
- 後期4M40はバッテリーとターミナルチェック
- 燃料添加剤やオイル上がりオイル下がり防止剤
こんなところでしょうね。一旦ここまでやればその後はオイル添加剤や燃料添加剤は必要ないと思います。僕は基本的に
“添加剤は使わない派”
なので。
っと、ここで謹んで訂正いたします(2018/4/8)秀逸なオイル添加剤は是非使いましょう(笑)
商品の能書き通りに入れなくてもOK!例えばワコーズのEPSなら半分だけとかでも・・・・・
変わりますよ!
添加剤のご紹介
”添加剤は使わない派”でありながら使用したことがある添加剤で「秀逸だなぁ~」っと感じたものを紹介します。
先ずオイル上がりオイル下がり防止剤の”ワコーズEPS(エンジンパワーシールド)”
以前マニホールドのガスケットが抜けていてそこからオイルが漏れていました。物理的に穴が空いている状態なのにコレを使ったらオイル漏れが止まった!
っという感動モノの添加剤です。
もう一つは燃料添加剤で”STPディーゼルフューエルトリートメント”
安いのでおすすめです。
燃料添加剤にも色々ありますが安いのに“アルコール系ではない”ですし、添加後にしっかり効果を実感できるんですよねェ。
エンジン始動で煮詰まった時など(笑)年に1~2回コレ使ってます。
それともう一つは“セタンブースター”
30万キロ超えて気温も寒くなってきたらノッキング音が目立つようになったので現在常用しております(2017/10現在)
朝一夕一はもちろんですがエンジンが暖まった時も本当に静かになりました。ただし購入に先立ってはコチラのページを見てから。