前期型4M40の始動不良のクレーム修理の時、替える必要の無いグロープラグまで交換してたので、損した分を後期型で回収しようとして廉価品を装着した!ってウワサがリアルに聞こえます
残念な出来栄えのグロープラグ
ディーゼルエンジンのグロープラグって普通は廃車するまで交換しないパーツだと思うんですけどね。後期型4M40はなぜかグロープラグが長持ちしません。
どうやら原因は前期4M40と後期4M40ではグロープラグが違うためのようです。
他サイトの受け売りですが、前期型に装着されているグロープラグは主にデンソー製のセラミックプラグ。後期型に装着されているのは主にボッシュ製のメタルプラグ。
価格はセラミックが1本¥5,000くらいメタルが¥2,500くらい。約半分か。ちなみに機械屋の同僚に「スペースギアのグロープラグっていい奴付けると部品だけで¥20,000するんだよ」って言ったら
「高っけー!」
って言われちゃいました^^;
確かな製品なら買うんだっちゅ~の
高価でも確かな部品なら買うんですが、現在ではセラミックプラグの取り扱いさえなく(なぜか今見つけました!再販してる?2017年1月現在)メタルプラグを購入するより他はありません。価格も以前のセラミックプラグと同等の値段(¥5500くらい)になっているようです。
メタルプラグ¥5233(1本)
三菱純正 グロープラグ ME203754 1本
セラミックプラグ¥12620(1本)
三菱純正 グロープラグ ME201638 1本
セラミックプラグ×4=¥50,480か・・・・・どんだけぇ~!
ちなみにメタルグローには三菱の純正品番でME201632 とME203754(上記)があるようです。たぶんメーカーの違いだけだと思いますがどっちがイイのか?は不明です。
グロープラグの交換は失敗が怖い
インタークーラーとコネクションプレートを外してしまえばあとは淡々と12mmのロングソケットを使ってグロープラグを4本交換するだけです。ただし絶対に注意すべきは
グロープラグを絶対に折らない事!
グロープラグはボルトとは違い中空の精密機械のようなものですからボルト感覚で回してはいけません。ゆっくり少しずつチカラを加えながら慎重に回しましょう。そんなにがんばらなくても回るはずなんですがもし、回りそうになかったら無理をせずケミカル用品を使ったりしてゆっくり作業することです。ちなみにこのスプレーは対象物を冷却して小さくしつつ湿潤剤を浸透させる優れもの。
ナットならガストーチなどを使って熱したりしますがグロープラグはそうはいきませんからね。
グロープラグを外そうとした時に意外にも回らない時は決してムリをせず、こういうケミカル用品を使ってみる。もし、それでも回らなければ無理はせず外さない!自分で行うのは諦めてプロにやってもらう!引き際も大切です。
外したグロープラグを見る!交換する必要ないかも?
グロープラグを外したら先ず目視します。
大体4本中1本が黒くすすけていることが多いです。1本でも寿命をきたしていればエンジン始動に支障が出ます。
グロープラグの先端が白いのはしっかり発熱している証拠なんですが、先端がすすけているのは発熱できていないので、燃焼時のすすが付着しているというふうに判断します。
で、私はその黒くすすけたグロープラグをブーストケーブルなどを使ってバッテリーに直接繋ぎます。
この時にグロープラグが真っ赤に発熱すれば、そのグロープラグは正常だということになります。
グロープラグの点検をされる方はエンジン始動を改善しようとしている方がほとんどでしょうけども、グロープラグがちゃんと赤く発熱するようであれば、エンジンの始動状態の悪さはグロープラグ以外の原因を探さなければならないでしょう。
ちゃんと発熱するのにグロープラグの先端に真っ黒いすすが付着している原因は色々考えられます。例えばコネクションプレートやその他(バッテリーターミナルなど)の接触不良やガスケット抜けによる圧縮圧低下による異常燃焼やステムシール劣化によるオイル下がりなど。
外してみて発火実験を行い、赤く発熱するようであれば交換の必要は無いかもしれません。
4本中1本だけ死んでました!グロープラグは何本交換?
基本的にメタルプラグなら4本全て交換します。4本とも同時期に装着したのであればいずれ近いうちに残り3本も逝くのではないか?と思われるからです。
発火実験で赤くならなかったプラグは廃棄しますが、まだ使える奴は取保管しておいた方がいいです。現在販売されている4M40用のグロープラグはメタルプラグと呼ばれている物のようですがハッキリ言ってどの程度もつのかわからないような代物です。
部品代は4本で¥10,000くらいだったかなぁ。その都度1万円払いたくない方は一応予備として持っておいた方がいいかも。
グロープラグの前に・・・・|寒冷地仕様車は電源確認
【バッテリー・電源】のページでも紹介していますが、グロープラグを交換する前に、2個付きバッテリーのクルマはバッテリーターミナルなどの接触は必ず確認して置いてください。
朝一のエンジン始動の時の予熱は最も大電流を消費しますから、2個付きのバッテリーのうち1個が接触不良を起こしていると、しっかりグロープラグを発熱させることができないかもしれませんからね。
2個のバッテリーが間違いなく機能していて、その上でエンジン始動が改善しない場合、グロープラグを疑うようにした方がいいでしょう。
更にオルタネーターの発電量の関係もあるかもしれません。よろしければこちらも見てください。“始動不良の原因”