トーだのアライメントだのと難しい事を考える前に気に入らないハンドリングの原因が実は“空気圧”だったりするので、1ヶ月に一度は空気圧の点検をすると良いです。ガソリンスタンドでできます。
今回はスペースギアという繊細な足回りのクルマを所有する管理人の体験から、空気圧という項目がどれほど大切な項目なのかを語り尽くす記事となっております。
ハンドリングのトラブルはアライメントが原因なのか?
- クルマがまっすぐ走らない
- ハンドルをギュッと握ってないと怖くて運転できない
こんなふうな操舵感の不具合を感じるとどうしても・・・
「アライメントが悪いかも・・・」
っと、思ってしまいますが専門家による診断や調整を受ける前に自分でできることがあります。それが
空気圧の点検!
難しい事を疑う前に、先ずはそっちを疑ってみましょう。
そもそもタイヤの空気圧ってどれくらいがベスト?
まずは結論!クルマごとの純正の空気圧が最もイイです(クルマによって多少違うので)
プロはなぜか客のクルマの空気圧を”2.5kgf/cm²”程度にして引き渡しますね。
以前両親の購入したムーブがそうでしたし、私がタイヤを購入したショップもなぜか2.5kgf/cm²で私に引き渡していました。
なぜなんでしょうね。空気圧ってクルマによって微妙に違うのでめんどくさいって思うんでしょうか?
ハンドリングや乗り心地にかかわるとっても大事な項目だと思うんですけどね。
ちなみにスペースギアは標準で前輪2kgf/cm²後輪1.8kgf/cm²
特にスペースギアの場合は、このメーカー指定の空気圧がハンドリングや乗り心地、タイヤの減り加減全てに関して最もイイと思います。
「燃費がいいから空気は多めに」は正解?
”低燃費”を目指すならある意味正解かもしれませんが、その分”乗り心地”や”均一なタイヤの磨耗”、ブレーキ性能という部分が低下すると思います。(空気圧が高いとタイヤと路面の接地面積が少なくなる)
タイヤは接地している状態で、横から見た時に地面とタイヤの接触面が縦方向に10cmあるのが正解だそうです。空気圧が高ければ接地面積も減りますのでその分グリップ力も落ちますよね。
規定の空気圧だとタイヤが潰れ過ぎているように見えるんですが!
僕も最初そう思って高目の空気圧にしていたんですが、均一に磨耗したタイヤを見る限り”潰れ過ぎ”というわけではないようです。
まぁ気持ちはわかるんですけどね。リアの1.8kgf/cm²なんて・・・
「トラクターかッ!」って思いますもんねェ(笑)
それでもやっぱりちゃんと正しく減っていくタイヤを見る限り”正しい”としか言いようがありません。
ちなみに今みたいに毎日気温が下がってくるようになると、知らないうちにタイヤの空気圧は下がってきますので(冬以降は逆に空気圧が高くなる)
タイヤの空気圧は1ヶ月に一度はをチェックした方がいいでしょう。
わだちにハンドルが取られて1秒たりとも手が離せません!
こういう人はアライメントだのなんだの疑う前に空気圧!
たぶん空気圧高過ぎるんじゃないかなぁ。
僕は空気圧を規定値にしただけで軽くハンドルを握ってゆったりと運転できるようになりましたよ!
空気圧って何気に重要なんですよねェ。例えばリアタイヤの空気圧が同一じゃないと、空気圧の低いタイヤの方へクルマは流れますしね。以前どうしても車が左に流れるので
「道路は左に傾斜しているのでしょうがないのか・・・・」
っとあきらめかけた時に空気圧をチェックしたら助手席側後ろのタイヤの空気圧だけが低かったので空気を入れたら・・・・
えぇ直りましたヨ。
ホイールが悪いこともある
スペースギアの純正オフセットは+33。
ホイールの大きさはともかくこのオフセットが違うと、特に外側に出るようなホイールだとどんなにアライメントをシビアに調整しても路面の影響を強く受けます。
私、既に経験済みです。
ホイールは必ず純正オフセットが望ましいです。正しいオフセットにするだけで・・・
- 道路のわだちにハンドルを取られない
- 道路の傾斜に流されない(特に左側に)
- 路面の凸凹をサスペンションがうまく吸収できる(乗り心地がいい)
- 足回りに無理な負担がかからないので足回り部品が長持ちする
大きなタイヤとホイールを使っていても、例えば純正は6Jですが6.5J、7Jでもオフセットが純正値+33ならOKです。(オフセットはホイールの真ん中と固定面(接着面)の距離の数値なのでホイールの大きさは関係ない)
純正ホイールをお持ちなら一度履き替えてみるといいかもしれませんね。参考記事:タイヤを変えて判る“純正”のよさ
ひとたびタイヤが偏磨耗すると・・・・
4輪とも空気圧は適正、アライメントもOK、事故歴も無いクルマなのになぜか・・・・ハンドルが左に取られる・・・・
こんな現象で悩んでいますか?それなら次はタイヤ交換です。
一旦偏磨耗して左右差ができてしまったタイヤを履いていれば空気圧やアライメントを適正にしてやっても左右いずれかに流れます。
タイヤにまだ山があって捨てるには惜しいと感じるならタイヤの前後を変えてみてください。
リアの足回りはホーシングですからリアタイヤは均一に磨り減っていると思うので、そのリアタイヤをフロントに履かせればハンドルの流れがなくなる可能性があります。
タイヤを着脱する機会が多くなったらフロアージャッキを持ってると作業が超ラクですよ。こちらもどうぞ:なぜ今パンク急増?パンクの原因はメーカーのせい?それとも俺のせい?
まとめ
- わだちにハンドルを取られる
- 手や腕が疲れる
- 左右いずれかに流れる
こんな症状の時はアライメントを疑う前に
- 純正の空気圧にしてみる
- 純正のホイールを履いてみる
- タイヤを前後左右を入れ替えてみる
- 夏タイヤ又は冬タイヤなどに変えてみる
こんな事をしてみてください。もしかしたらケロッと直っちゃうかもしれませんし、症状が変ることで気になる操舵感の、原因の絞込みができるかもしれません。
”ブレーキの引きずり”という原因もある
”アライメント””タイヤ”以外の原因と言うことでは”ブレーキの引きずり”つまり片方のブレーキが異常を起こしているためにクルマが左右いずれかに流れている可能性もあります。
走行後ホイールを触った時に”明らかに他のホイールよりも熱くなっているホイールがある”場合その車輪のブレーキが引きずっている可能性が非常に高い!
スグにプロの点検を受けてください。
まぁ大体は“スライドピンのグリースアップ”で直るとは思いますが・・・・
ブレーキの点検整備|素人の、特にブレーキのDIY点検は危険かも
ハンドルのセンターがずれても流れる
真っ直ぐ走っているのにハンドルが左右いずれかに傾いているようならタイロッドエンドの位置の左右差がほぼ無い(5mm以内)ことを確認してから平らな安全な場所でハンドルを抜いて据え付け直します。
SRSエアバッグが付いている場合はバッテリのマイナス端子を外して10分程度放置した後に素手で車体を触るなどしてカラダの静電気を逃がしてからエアバッグのコネクターを外します。
作業が終了してバッテリーの-端子を復帰後エンジンをかける時はエアコンやステレオなどの電装品をOFFの状態で10分程度アイドリングのまま放置します(初期設定)
ハンドルセンサー(ステアリングセンサー)交換した ABSランプ点灯
意外に簡単に・・・
経験上ですが、劣化したハンドリングや走行性能を取り戻すために専門家や特殊な工具を必要としたことはありません。
今までは意外に簡単に直りました。
タイヤのキャンバーも普通に接地している状態でタイヤがほぼ垂直なら問題はないと思います。あとは“トー”ですかね。
トーはアライメントテスターがなくても測定・調整が可能だったりしますので、近くの修理工場やディーラーなどに聞いてみてください。