マフラーをガナドールにしてからようやく最高速アタックにチャレンジできそうなチャンスに恵まれたのでチョッとだけすっ飛ばしてみました(^^)
160km/h以上出る可能性”大”
先日久々に高速道路を走行する機会がありました。晴天の夕方で風が弱く交通量が少なかったのでつい調子に乗ってアクセルを踏み込んでたらメーター読みで160km/hになっていた。回転数は3800rpmくらい。
アクセルにはまだ余裕があり更に踏み込めば170km/hオーバーするかな?って思いましたが交通量が増えてきたのでそれ以上踏み込むのはヤメました。
それにしても調子よすぎる!一体なぜ?こんなにスピードが出るようになったのか?
好調の理由はガナドール?
思えばマフラーを”ガナドール”に変えてからは高速道路を使った遠出は無かったのでこれだけ速度が伸びるようになった理由はガナドールしか考えられません。ターボはエンジンの排気でタービンを回してコンプレッサーのごとくエンジンに圧縮空気を送ります。もし社外マフラーによって排気がスカスカ出やすくなれば当然タービンはいつもよりもよく回るようになります。
そうなればより多くの圧縮空気をシリンダー内に送れるわけですからディーゼルエンジンの苦手な高回転域のトルクが太るのかもしれませんね。
”快適さ”の理由は他にもある
実は今回160km/hで巡航して気がついたのは速度以外に
- エンジン唸らずロードノイズ気にならず
- 車体が揺れずハンドルはドッシリ安心感
- エンジン好調の証!ブローバイ=0
こんなところですかね。正直カヤバショックは市街地ではゴツゴツ感が否めませんがイザ高速道路となると非常にありがたいほどに快適です。
更に超高速でもロードノイズ少なくハンドルから手を離してタバコに火をつけられるほどの安定感はホイールバランスとアライメントの賜物でしょう。
それに以前は峠の上りや高速道路でかなりの速度で走るとオイルキャッチタンクにそれなりにオイルが上がってくるものでしたがバッテリーとターミナルがしっかり接続され、ワコーズEPSが投下されて更にガナドールによってエンジンが高回転でもしっかり空気が加給されるのでこれだけの超高速で移動したにもかかわらずオイルキャッチタンクには全くオイルが溜まらなくなったのかもしれません。
”ブローバイのオイルが溜まらない”のがなぜそんなにイイのか?
ブローバイオイルが溜まる時って僕の場合ノッキング(異常燃焼)気味でエンジン始動時は露骨に”カカカカ・・・・”って言ってますしエンジンが暖まってもアイドリングは”ガラガラ”加速中も”ガガガガ”と音が聞こえます。
こんな時は決まってパワーもイマイチ。そしてオイルキャッチタンクにブローバイのオイルが溜まってきます。
エンジンがノッキング気味になる原因は二個付きのバッテリーのうち1個がターミナルの接触不良で1個しか働いていないことで起こるようです。それによって”電力不足”が生じてエンジンの”制御系統”がうまく働かなくなるんでしょうね。
その証拠に前回の車検の時はうっかりバッテリーターミナルが接触不良のまま車検に出したら「排ガス対策に苦労した・・・・・」っと言われましたが今回バッテリーターミナル交換後の車検では「この車って排ガス全然出ないんですね~」って言われました。
前回の車検時はオイル上がりによってオイルも一緒に燃えているので排ガスが出てたんですね。
ブローバイオイルが溜まるかどうか?っていうのはエンジンコンディションのバロメーターになると思います。
なぜこんなに速度が出るようになった?
高速走行中のエンジンは常に
- 登坂時などのタイヤの転がりにくさ
- 風圧などによる進みにくさ
- 排ガスの出しにくさ
- 空気の吸いにくさ
などと戦っていると思います。これらの抵抗勢力とエンジンパワーが拮抗した時の速度がその時の”最高速度”になるのでしょう。
今回ガナドールを装着した事によって
”排ガスの出しにくさ”が改善されることによりターボ故”空気の吸いにくさ”も同時に改善され、高回転域でも十分な量の空気をシリンダー内に送り込む事ができるようになったので燃焼室では以前よりも大きな爆発力を得られるようになって速度が伸びたんでしょうね。
「大きな爆発力を得られて・・・・」と言っても言い換えればそれは”正常な燃焼”ですよね。今までは燃料を供給しても吸入空気量が足りなくて抵抗勢力に負けてたけど今はそれ以上に大量の空気を圧縮できるから爆発力も上がった!そして・・・・
”流入空気量と供給燃料のバランスがいい”からブローバイオイルも上がってこない!
ってことかな?と思っています。
ならば今スグ!ガナドールにするか?
ガナドールのスペースギア・ディーゼル用マフラーってH11/5までの車しか対応していないんですね。
H11/5以降のは無いのかなぁ。なんで無いんだろう。サクソンはあるのにねぇ。
ある程度”音”も欲しい向きにはサクソンがいいかな。僕の友人も使ってますが結構イイですね。見た目通りの音が出ますが下品ではない。しっかり響くので彼が来た事がすぐにわかります(笑)
ちなみに写真のリンクはH11/5~最終版まで用です。
マフラーがダメならブーストアップか?
まぁMax Speed UPの理由が結局”ブースト”だとすればマフラーを交換しなくても”ブーストコントローラー”を使えば同じ結果が出そう・・・・・なんだけど・・・・・どうなんでしょうね?
ブーストコントローラーを使ってMax Boostの値を上げても高速走行中のエンジンに向かう”抵抗勢力”が相変わらずであればそれほど劇的な変化があるとも思えない・・・・
昔前期型4M40ターボのパジェロにブースト計をつけていた時は大体0.7~0.8kg/㎠のブーストがかかっていたと記憶しています。で、もしそれ以上のブーストがかかればエンジン保護のためリリーフバルブが開いて加給圧を逃がす仕掛けになっているはず。
今回ガナドール装着によってブーストが上がったんだとすると、実はそうやすやすと限界までブーストがかかるようなモノではないんだと思うんですね。
そこへ純正マフラーのままブーストコントローラーを持ってきて限界値を上げても抵抗勢力に負けて・・・・あまり意味はないも知れない・・・・・
やっぱりブーストコントローラーを使う前にマフラーを交換してブーストが上がる環境を作ってからコントローラーを入れて、場合によってはリリーフバルブの改造を施せば1kg/㎠以上加給できるのかなぁ・・・・って思います。
ブーストだけでいいの?燃料は?
ま、普通ブーストだけ上げても燃料も濃くしないとパワーは出ません。前期型4M40は噴射ポンプの基本噴射量調整スクリュー回したりブーコンシャフト交換したり。
で、実は僕は電制噴射ポンプの個体差を調整する抵抗カプラーを直結して噴射量を増やしてます。
これにより元々純正よりは燃料が濃くなっていますし少しだけパワーも上がっています。
更に後期型4M40の場合もしかして・・・・なんですが・・・・・
勝手に燃料増量してる?
って思うんです。後期4M40って噴射ポンプにアクセルワイヤーは無くあるのはハーネスのみ。で、普通ガソリンエンジンにしかないような”クランク角センサー”や”アクセルボディ(って言っていいのかどうかわかりませんが吸入空気量を調整しているようです)”など前期型4M40には無い補機類がついてて更に前期にはインテークマニホールドには過剰なブーストがかかった時の”ブローバルブ”があるのに後期にはありません。燃料の供給量はエンジン各所に取り付けられているセンサー類からの情報を元にECUにて算出されてその信号を噴射ポンプに伝える・・・・
つまり・・・・チョッとくらい高めのブーストがかかってもそれに見合う燃料をちゃんと供給しているんじゃないか?ってこと。
だとすればマフラーを交換しただけでスッと速度が出るようになっても不思議は無いですよね。
140km/hくらいは余裕で走りたい
一発勝負のレース用のマシンなんかだと10kg/㎠くらいブーストがかかるらしいです。凄いですね。10kgなんて・・・・普通に工場のコンプレッサーと同じです。
一般車両は”長い使用に耐える”ようにターボ車のブーストは多くても1kg/㎠程度らしいです。
僕もスペースギアともう少し一緒にいたいので今から更なるブーストアップを施して200km/hオーバーを目指す気など全くありませんが、以前から多少高速域の”余裕”が欲しいと感じていました。
ましてや主要な高速道路の最高制限速度が120km/hになろうとしている昨今、追い越し速度は140km/hにもなるかもしれません。だったら古いディーゼルエンジンでも140km/hくらいは”スッ”と出て欲しいんですよねぇ。
そういう意味で今回の結果、と言うか発見(最高速度の向上)は大変嬉しいものでした。
後期4M40の場合出力&速度UPを果たすなら”マフラー交換”が手っ取り早いようです。