足回りの異音やエンジンの不調と戦う前に「購入した時にやっとけばよかったなぁ~」ってコトを並べてみました。
マトモなら楽しいクルマ
いいクルマと出会ったと思います。その固体がマトモなら・・・・見晴らしが良くてONロードでも操舵感は悪くなく馬力があってOFFロードや雪道ガンガンイケてわりと静かで燃費も悪くなく何より”飽きない”!
結構長い事乗ってますが今になって「あぁ~最初ッからやっときゃヨカッタぁ~!」って事いくつかあるので、かなりの確率で最初からスペースギアを楽しめるようにするために最低限必要だと思える初期整備を書いてみました。
まっ先にホイールとアライメント
このクルマの場合こんなに重要な項目は無いんじゃないか?と思います。このクルマに乗ってて最も神経を逆なでしてくれるのが足回りからの”異音”!異音の出所は大体スタビリンクかアッパーアームボールジョイント。これらの部品を交換して一旦音が無くなってもオフセットの違うホイールを使ってたりアライメントが狂っていればいずれまた異音は出てきますし他の箇所の劣化も早めます。
乗用車と違い飛び抜けて座位置の高いスペースギアの場合足回りのコンディションが操舵感と乗り心地にものすごく影響しますので適正なオフセットのホイールの使用とアライメントの測定・調整は必須だと思った方がいいです。
純正値と違うオフセットのホイールと劣悪なアライメントから基準値に戻すだけで
- 異音が出にくい。無くなる。
- ロードノイズが減る
- タイヤが偏磨耗しない。長持ちする。
- ローリングが減る
- 乗り心地向上
- 操舵感UP!
- 長距離運転がラク
- 目一杯回したハンドルがちゃんと返ってくる
- 道路の勾配にハンドルを取られにくい
- 足回りの部品が長持ち
といったあまりある効果を実感できます。
アライメントテスターのある修理工場やタイヤショップなどで測定と調整を行っています。料金はフロントの2輪で2万円以下(最近はもっと安くなってきているらしい)
※基準値
ホイール:15inch 6J off+33
アライメント:トー=0 キャンバー=0 キャスター=3°50(調整は難しい)
格安で乗り心地向上を実感できるスタビブッシュ交換!
チョッと乗り心地が悪いと速攻で”ショック交換”を考えてしまいますがその前に千数百円で乗り心地を向上できる足回りチューンが”スタビブッシュ交換”です。
スタビブッシュはフロント・リアのホーシングにあるスタビライザーを押さえている金具に挟み込んでいるゴム製部品ですが、これが古くなってて硬化していたり磨り減ってスタビライザーがスカスカ動くようだと走行中左右にユラユラ揺れたりカーブのでローリングが大きかったりします。
劣化していればしているほど交換後のインプレはすこぶるいいので問答無用で交換すべき部品です。ブッシュのお値段はフロント・リアのブッシュ各2個ずつ合計4個で¥1680!
電制4M40はバッテリーとターミナル見とけッ!
特に後期型とか前期でもH:8~9年式辺りの電子制御エンジンが載っている奴などで寒冷地仕様の”バッテリーが2個付いている奴”は必ずバッテリーとターミナルの接触を点検します。
経験上2個付きのバッテリーが実は”1個しか働いていなかった!”って事がよくありました。
こういう状態だと陥りやすい不具合が
- ノッキング気味
- ノッキング気味から来るオイル上がり&オイル下がり
- オイルの上がり下がりによるオイル漏れ
- エンジン始動の不調
- エンジン音の増大
- 時計や温度計の表示不良他色々と・・・
- 黒煙
- 何よりパワー不足
- 夏場猛暑日にアクセルを踏んでもなかなか走り出さないという怪現象が起きる
バッテリーターミナルの接触不良はなかなか気が付きにくい不具合です。何しろエンジンがかかるのでターミナルの接触が悪いとは夢にも思わないからです。
電制ポンプの後期4M40の場合バッテリーの劣化やターミナルの接触不良は決して侮れない不具合です。2個付きバッテリーでバッテリーターミナルがこれ以上締め付けできない状態になっていたり、手で簡単にひねることができるようなら思い切って新品と交換するとその後接触不良は起きにくいようです。
まとめ
- ホイールとアライメント
- スタビブッシュ
- バッテリーターミナル
この三つです。たぶんこの三つの事を気にする人は少ないかもしれません。しかし
ホイールとアライメントが悪いのを無視して部品交換をしてもすぐに消耗するしタイヤは長持ちしないし乗り心地&操舵感は悪いし
社外ショックと交換したが実はスタビブッシュを交換しただけで満足できる乗り心地だったりするし
パワーを上げるためにブーストUPしたりオイル漏れに対処したりしなくてもバッテリーターミナルをしっかり接続するだけで何の不満も無いパワーが出たりオイル漏れが止まったりするわけです。
無駄なことは何もありません。唯一困るのはこのクルマから離れられなくなることくらいです。