みんなの憧れだったパジェロ
昔は誰もが憧れるクルマって結構あった
- 430・Y30・Y31セドリック・グロリア
- GZソアラ
- 1.8SXシルビア
- R32GTR
まだまだありますがその中に確実に“パジェロ”もあったなぁ
人気の理由は垢抜けた質感
やっぱりこの当時はデザイン先行の時代でした。デザインで惹かれて、エンジンスペックもそれなりに凄くて・・・っていう流れ。
パジェロも当然スタイルから入りました。そしてこのサイズでは嬉しいV6ガソリンとディーゼルの2800?っていう中途半端な排気量に多少疑問の残るエンジン(笑)から出されるパワーに納得!お買い上げっ!(笑)
あまりにも売れるもんだからトヨタもパジェロとソックリのプラドJ90/95Wを作らざるを得ませんでした。ロングとショートの設定やショートになると丸目二灯式ヘッドライトになる設定まで同じ。
この頃のプラドが当時のパジェロの凄さを物語っています。
実はプラドの方が高性能だった
プラドは登場の過程で“パジェロのスタイルをマネをした”という点では残念でしたが“静かでパワフルなエンジン”という意味ではプラドはパジェロの上をいってました。
それなのにみんなパジェロを買うという・・・一種異様な感じもありましたね。しかしこの後、慢心の三菱に神の鉄槌が下されます。
4M40の“エンジンがかからなくなる”という問題と“黒煙が凄過ぎる”という問題です。
コレ、メーカーは原因を知っていたのかもしれませんね。でも直すにはどうしても噴射ポンプを一度外す必要がある。信じられないくらい売れた車を今さら全部リコールするのは物理的に無理!ということで、しらを切ったのでしょう。
その後リコール隠しの発覚もあり、あれほど世間の関心を集めていた三菱自動車という大きな風船は、もの凄い短時間のうちに一気にしぼんで、居るのか居ないのか?わからないぐらい小さな自動車会社になりました。
その証拠にあれほどあった三菱のディーラーが現在見ることがありません。
キセキのクルマ
それまで日本で人気なのは普通の乗用車タイプやスポーツカーでしたが、道路環境のいい日本であぁいう必要のないジープタイプの車を大流行させたという意味でパジェロは奇跡的なクルマだっと言えます。
でも不思議だなぁ~って思うのは現在、あの頃のパジェロよりも数段魅力的なジープタイプの車が日本や世界中に氾濫しているのにパジェロのようなムーブメントが起きていない事。
今後あぁいうみんなが憧れ、誰もが手に入れたいと思う車が登場すれば世の中もまた景気がよくなるのかもしれませんが、時代はカーリースに傾いていますね。寂しいです。
パジェロの販売が終了する
一時代の終わりを表しているのかもしれませんね。